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コタローは1人暮らし(アニメ)

コタローは1人暮らし 主なあらすじ

とあるアパートに引っ越してきた4歳の男の子を中心に、そのアパートに住む住民たちとの関わり合い、日々の生活に寄り添っていくストーリー。
たった4歳で一人暮らし。現実世界では有り得ないと感じてしまう設定だが、この作品はどこかリアリティもあり、実際にコタローみたいな子がいるのではないか?と思わせてくれる魅力があります。アパートの住民たちとの掛け合い、くすっと笑えるコメディ的な要素もありつつ、何故コタローは1人暮らしをしているのか、コタローの過去に何があったのか、考えさせられるシリアスな場面も多々あり、感情が揺さぶられる作品だと思います。
絵の雰囲気や最初のイメージからは良い意味で裏切られる、とても中身の濃いアニメで、何かの片手間に観るには勿体無い作品です。

コタローは1人暮らし 面白かったシーン、感動したシーン

コタローは弁護士さんを通して定期的にお金を貰っていて、それで生活をしています。
そのお金の出どころはどこだろう?コタローは考えます。
コタローを傷つけたくない一心で、優しい嘘を吐いていく周りの大人たち。登場人物は皆どこか自信が無かったり、悩みを抱えていたりするけれど、真っすぐなコタローと関わり合うことで周りの大人たちに変化が訪れていきます。コタローがこのアパートに住む前、施設に住んでいた頃の友達との関わりも感動的です。
純粋無垢で、真っすぐに自分と向き合ってくれるコタローに、邪心を抱いていた人たちも変わっていきます。
みんながみんな、正しいことをしている善人なわけではないのに、間違ったことをしでかしてしまっている人だっているのに、コタローの目を通して見ると、みんながみんな素敵な人に思えてしまうのです。正しい正しくない、という白黒ばかりに囚われず、大事な人を心から信じて真っすぐにコミュニケーションを図るコタローを見ていると、大人になるにつれて失われつつある大切なものを取り戻せるような感覚に陥ります。
かつては私もコタローのように真っすぐ人を信じられたのに、年を重ねるにつれて曲がって育ってしまった部分が確実にあり、それは良いことなのか悪いことなのか。
大人にこそ見て頂きたいアニメです。

コタローは1人暮らし 主なキャスト

さとうコタロー(釘宮理恵)、狩野進(増田俊樹)、秋友美月(早見沙織)、田丸勇(諏訪部順一)